4⃣「自然な子ども」の自我状態(Free Child/略してFC)
これは、ずっとずっと小さい頃のあなたの自我状態です。
喜怒哀楽をストレートに表現し、
好奇心・創造力・直感力にすぐれ、
生命力にあふれています。
また、楽しいことが大好きです。
反面、まだ親の躾などの影響を受けていないため、
きわめて自己中心的な面も持ち合わせています。
先の満員電車の例では、
「ナンダ、ナンダ。きっと事故だな。どんな事故だろう」
が、これにあたります。
ビジネスの現場では次のような形で表れます。
①(目標を達成したときやむずかしい仕事ができたときなど)
ヤッター! すっごーい!
②(うれしいことがあったとき、同僚に対して)
ねえ、聞いて聞いて!
③(就業時間後、部下からの遊びの誘いに対して)
おお、いいね! 行こう、行こう。
④(自分たちの事業の将来を話し合っているとき)
三年後、こんなふうになっていたら、おもしろいだろうね!
などです。
もっとも、急な残業の要請に対し、
「えー! 今日デートなんです。お先に」
などもこのFCの自我状態の働きです。
FCの自我状態は、楽しいことが大好きですから、
まわりの人をウキウキした気持ちにしてくれます。
非常に効果的な好ましい自我状態といえます。
しかし、一歩間違えると、浮いた存在にもなりかねません。
というのは、「私は~したい」「私は~ほしい」「私は~思う」という「私が、傾向」(自己中心傾向)にあるからです。
(ちなみに、Aの自我状態は、「事実は何だ」「データは何だ」という「事実、傾向」CP・NPは「あなたは、傾向」であるといえます)※2
気をつけたいですね。