1⃣「批判的な親」の自我状態(Critical Parent/略してCP)

これは規範的な自我状態をいいます。
私たちは小さい頃から、親や周囲の大人たちによって、
ものの善悪や行動基準を学んできました。
学校をズル休みしてはいけない。夜は騒いではいけない。滑り台は順番、順番。
などです。
そして、これらのことを通じて、生活するうえで必要な自分の価値観や考え方を身につけ
てきました。
しかし、これらの指摘は、同時に批判や命令を含んでいます。

したがって、このCPが強すぎると、
批判的、命令的、排他的、権威的な行動となって表れます。
先の満員電車の例では、「何やってんだ、まったく!」というふうにです。

以下にCPの自我状態の例をいくつかあげてみましょう。

①こんなこともわからなくて、よく主任になれたなあ!
②規則は規則だ。守るのが当然だろ!
③もういい。明日から会社に来るな!
④何いってんだ。俺のいうことが聞けないのか!
⑤このバカ!
⑥女のくせに、口答えするな!
などです。
一般に、命令調の否定的な表現を使うところに特徴があります。

あなたのまわりにも、一人や二人は日頃から、このCPの自我状態でふるまっている人が
いるのではないでしょうか。